武蔵野線コラム
ギネスブックに乗った駅が武蔵野線に存在した。
今はただの途中駅である、新三郷駅は以前ギネスブックに登録されていました。
- 開業当初は武蔵野操車場を挟む形で上下線のプラットホームが360m離れて設置され、ギネス世界記録に「世界一ホームが離れている駅」として掲載されていました。
- 1999年に上下線が下り線側に統合されて橋上駅舎化され、改札口が1つになりました。つまり一般的な駅の形になったのです。
武蔵野操車場とは…?
1974年に、同線の吉川駅と三郷駅の間に日本最大(全長5.2km、最大幅約350m・敷地面積約105万m2 )の貨物操車場として誕生しました。当時の最新のシステムを採用し、自動化された操車場を目指しました。
国鉄の経営悪化の影響を受け1984年に使用停止となり廃止されました。
- 新三郷駅の開業は1985年なので、武蔵野操車場の廃止後に設置されたこととなりますが、線形を改良することなく新三郷駅を設置した結果、「世界一ホームが離れている駅」となりました。
1990年ころの航空写真
上下線が大きく離れ、長い跨線橋で結ばれていたことがわかる。1990年時点ですでに線路もはがされ広大な空き地となっていたようだ。
現在の航空写真
線路が一般的な駅の形となり、長い跨線橋は線路を横断する車道に姿を変えた。
南側は開発によってららぽーとやコストコ、IKEAなど様々な商業施設が誕生した。一方で北側は住宅などが増えたものの、あまり当時と変わらない風景である。
新三郷駅のデータ
所在地 埼玉県三郷市新三郷ららシティ二丁目
乗車人員
-統計年度- 11,952人/日(降車客含まず)-2020年-
開業年月日 1985年(昭和60年)3月14日